<目次>
「心晶」がお役に立つ10の事
1.墓がない
2.仏壇が置けない
3.遺骨の保管に困っている
4.形見として残したい
5.分骨をしたい
6.手元供養の方法を探している
7.散骨をしても一部を残したい
8.位牌をどうするか迷っている
9.いつまでも家族と一緒にいたい
10.墓じまいを考えている
今回は、「7.散骨をしても一部を残したい」詳しくご案内します。
7.散骨をしても一部を残したい
散骨とは、火葬した後の遺骨を粉々に砕いて粉末状にし、海や山などの自然の中に撒く供養方法です。撒かれる場所は故人が生前に希望した場所が多いようです。お墓は嫌だ、死後は自然に還りたいという思いが強い故人のご家族は散骨を選ばれます。
散骨はどこに撒くかによって決まり事(ルール)もあります。代表例を挙げてご紹介したいと思います。
海洋散骨
海洋散骨とは海に遺骨を撒く方法です。
しかし、どこに撒いても良いということではありません。海岸に行って適当に撒くなどは沿岸漁業をしている漁師さんや、沿岸で養殖などをしている業者さんにとって、とても迷惑になってしまうため良くありません。ですから、海洋散骨の場合は基本的には船で沖まで出ていき、誰にも迷惑がかからない海域で散骨をすることがルールです。しかし、このようなことは自分たちだけではなかなかできません。そのような場合は海洋散骨を専門としている業者に委託すると良いでしょう。節度を守った行動をとりましょう。
山林散骨
山の中に遺骨を撒く方法です。
しかし、海洋散骨以上にルールが厳しい方法です。なぜなら海であれば誰にも迷惑がかからない場所に行けば散骨は可能ですが、山林散骨の場合は自分で所有している土地か、その土地を所有している人の許可を取った土地でしか散骨ができないからです。海洋散骨同様、近隣に迷惑をかけることがあるため基本的には住宅がある場合は散骨できません。ですからこちらも山林散骨専門の業者に委託しましょう。山林散骨業者が確保している場所での散骨が可能となります。
樹木葬の散骨
霊園が設けている敷地内での山や木・草花の下に遺骨を埋葬する方法です。遺骨をそのまま埋葬するのであるならば、樹木葬という形になりますが、砕いた遺骨を撒く場合は散骨の一部として考えられます。
宇宙葬の散骨
宇宙葬と聞くと「一体どんな葬儀!?」と思ってしまうほど、聞きなれない埋葬方法だと思います。しかし海外では実際に数年前から行われている埋葬方法なのです。日本でも少しずつテレビやインターネットなどで取り上げられ、注目されています。宇宙葬とは専用のカプセルに遺灰を入れてロケット内に乗せ、宇宙へと打ち上げます。ロケットは地球を何回か周回した後、大気圏で消滅するため遺灰は手元には戻りませんが、宇宙へ散骨するという、とてもロマンある最後を遂げられる葬儀です。
まとめ
代表例を上げさせていただきましたが、これら散骨は、故人の散骨して欲しいという希望だけでできるものではありません。マナーや決まり(ルール)があることを知ってご検討していただいた方が良いかと思います。さて、「散骨をしても一部を残したい」という本題ですが、遺骨は全部撒いても一部を残してもどちらでも構いません。散骨とは自由な葬送なので、一度に全部を散骨しても良いですし、複数回に分けて全部を散骨しても構いません。
さらに手元供養として散骨の一部を残しても構いません。この場合、手元供養としてできる専用のアクセサリーケースなどに遺骨を保管するなどの方法があります。詳しい方法とご提案は、前回お話しさせていただいた手元供養の方法を参考にしてください。